第3回NATHAN秩父の名峰・武甲山トレイルラン
第3回NATHAN秩父の名峰・武甲山トレイルラン
(2012年6月10日開催)
27㎞男子の部 4時間40分26秒
レース順では横田駅伝(6月3日開催)が先なのですが、こちらを先にアップ。
トレイルラン初参戦。山は厳しかった…。
トレイルランには前々から興味を持っていましたが、開催場所や装備といった点から遠慮していました。また、フルマラソンやハーフマラソンなどの「ロード」でやり残したこと(更なる自己ベスト更新)がてんこ盛り状態ですので、手を出すのはもう少し後で、と考えていました。
ただ、夏場は毎年サボりがちのため、トレーニングの目標として何かレースにエントリーしておかないと思い(といいつつ、エントリーしても大したトレーニングはしないのですが)、また、今年はフル自己ベストを2回更新したので、そのご褒美(どうしてご褒美なんだか)ということもあり、初参戦を決めました。
いや、ただ、しかし…、本当に山は厳しかったです。
全長27kmのコースは、次のとおりです。(大会パンフレットより)
羊山公園~公園内を1周~琴平ハイキング道~大渕寺~橋立堂前~武甲山~小持山~大持山~妻坂峠~生川~横瀬駅前~羊山公園(標高差1,050m)
スタート前の武甲山を眺め、ちょっとビビリます。
午前9時30分スタートです。
ロードの大会と違い、あまりアップしてるランナーを見かけませんでした。
しかし、登山道での渋滞を避けるためか、みなさんハーフマラソンのようなスタートダッシュです。私も思わずそのペースにつられてしまい、琴平ハイキング道を走り終えた時点で、もう息があがっていました。
大渕寺AS(エイドステーション) 00.44.39
さあ武甲山、待ってろよ!と意気込みますが、登山口はまだ先です。
なのに、既に上りは歩きはじめます。
武甲山登山口 1.17.55
登山口ASで補給。
今大会もASが充実していて助かりました。スポーツエイド・ジャパンさんの大会では、これまでに彩湖70kmに3回参加していますが、いつもASが充実、スタッフの皆さんの応対も親切で、素晴らしいですね。感謝しています。
さて、登山口までも苦しかったですが、登山口から先は、もう息が上がりまくり、脚が悲鳴をあげていました。
なるべく太腿を使わないよう、お尻と腰で上がろうとしますが、慣れていないせいか先にふくらはぎに疲れがきました。
山に詳しい友人からのアドバイスどおり、手袋(使い古した軍手)をしてきましたので、出来る限り脚だけでなく、手も使うことを心がけました。
しかし、山は辛い。
脚は張る、息はあがる。
おまけに、ロードのように簡単にリタイアできないという恐怖感がありました。
枝をつかみ、岩をつかみ、時には四つん這いになって登りました。
おまけに蒸し暑い。
2リットルのハイドレーションを背負い、こまめに給水し、また塩飴も舐めながら登りました。
武甲山 2.23.02
シャッターが光っちゃいました。
カメラを持っての大会参加は初めて。ランパンの後ろポケットに入れていたら、汗でびしょ濡れになってしまいました。上手くは撮れませんね。壊さなかっただけ、よかったかな。
ようやく武甲山にたどり着き、嬉しいというよりホッとしました。
しばし休憩したいところですが、御嶽神社に無事完走することをお祈りして、小持山へ向かいます。
一度下るわけですが、トレイルラン初参戦ですので、上りが初めてなら下りも初めてです。前のランナーに続いて勢いよく駆け下りていきます。
俺って結構センスあるな~と思いつつ下りましたが、この後に待ちかまえる妻坂峠に比べたら大したことないということを、あとで知ることになりました。
小持山 2.49.54
曇っていましたが、眺めは最高でした。
前日のような雨が降らないだけ、良しとしましょう。
ふくらはぎは、そろそろ限界。
小持山への上りで、2~3回攣りました。
さあ、大持山へ向かいます。
大持山 3.15.40
小持山から大持山への下りは、なかなかスピードが出せない場所でした。
また、横に伸びた枝に頭をぶつけました。
今回参加してみて、私は頭をぶつけやすい(他にも2~3回ぶつけそうになり、回避しました)ことが分かりました。帽子は必需品です。
さあ、もう上りはないぞ!(実際には、ゴール前1.5kmはダラダラと上り坂になっています)
事前にネットで得た情報によると、ここからスッ飛ばすのがレースポイントの一つらしく、私も気をつけながらも勢いをつけて駆け下りました。
小持山からの下りよりはるかに「激坂」です。
枝や岩をつかみつつ、足元に注意して、前のランナーを抜いていきました。
トップランナーはもっと速いのでしょうね。
一部、粘土質のような箇所もみられ、かなり滑ります。
今回、トレイルラン用シューズを購入して(私にとっては)正解でした。
軽快に駆け下りていきましたが、一度だけ滑って尻もち転倒。ただし大きな怪我をせず、左ひじを擦りむいた程度で済みました。
延命水AD 3.49.12
下りてきたー!
スタート前は、4時間くらいかな~などと呑気にタイム予想していましたが、ここで到底達成できないことが分かりました。
それでも、4時間30分はなんとか行けるかな?と淡い期待をします。
この後、約7kmのロードが待っています。
ここで、どれだけ脚が残っているかも、レースポイントの一つです。
私はというと…、ハイ終了~といった感じです。
それでも、最初は下りなので、ペースアップしていきます。
ロードはなんて走りやすいんだろうと、幸せを感じながら。
しかし、5分/kmを切ったのは最初の2kmだけ。
もう太腿が限界に来ていて、立ち止ります。
それでもあと5km、もう山は登らないと思うと、気が楽になり、歩きはじめます。
歩きとジョグを繰り返し、進みます。
横瀬駅前AS 4.26.21
最後のAS。残り2km。
4時間30分も無理です。ここから次第に上りが始まるのです。
7分/㎞を切るペースでジョグをします。
羊山公園に入り、さらに傾斜がキツくなります。
「この坂を上りきればゴールです!」と沿道から声をかけられ、もう歩かずに走り続けます。
最後のカーブを右に曲がり、沿道からの声援と拍手を受けて、ようやくゴール。
苦しい4時間40分でしたが、無事に帰れたことを山の神に感謝です。
ゴール後、フルマラソンとは違う疲れ、筋肉痛です。
太腿、ふくらはぎは、フル以上にパンパンです。腕も筋肉痛です。
ただ、内蔵系はあまり弱まりませんでした。フルの後のほうが、食欲が無くなるなど辛い気がします。
また、あれだけ急坂を駆け下りたので、膝や足首を痛めるかと心配しましたが、特に問題はありませんでした。
この点は、これまでのロードでの積み重ねが効いているのかもしれません。
いやー、本当に山は厳しかった。久々に、笑っちゃうくらいキツかった。
当面、トレイルは遠慮します(^-^;
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コメント
完走おつかれさまでした。
歩くだけでも結構歩き応えのあるコースなのに、4時間40分で走られるとは、マラソン素人には想像を絶します。
それにしても、これが「お仕置き」ではなくて「ご褒美」・・・!
やはり超Mだったんですね。(笑)
投稿: Suekichi | 2012年6月12日 (火) 09時08分
Suekichiさん、どうもです。
今回のトレイルランに参加してみて、“本格派”Suekichiさんの凄さが分かりましたよ。
次回は、Suekichiさんのブログのように、もう少しじっくりと山を味わってみたいものです。
投稿: ヤッジー | 2012年6月12日 (火) 17時57分
なんとも凄いことに挑戦しましたね
フルマラソンなんてこの過酷さに比べたらお遊びでしょうね。走るのは遠慮したいですが、景色を眺めながらノンビリ歩いてみたいですね
投稿: miya | 2012年6月13日 (水) 15時05分
miyaさん、どうもです。
まだまだ実力不足でした。
でも、フルはフルの苦しみがありますよね。何度も泣きそうになりますもの(笑)
miyaさん、次はバラモンでしたよね。
私からしたら、miyaさんの方がドМですよ( ^ω^ )
レースを楽しんで来てください!
投稿: ヤッジー | 2012年6月13日 (水) 16時52分
ヤッジーさんがドМであるとの事実認定が確定したところで、その持ち味を発揮できる場を提供致したく、今度ご褒美としていっしょに山に連れて行って差し上げようではありませんか。
任務は、山でしゃぶしゃぶをするので、鍋と水と食材と燃料その他雑貨類を歩荷していただくことです。参加人数が多ければ多いほど、ヤッジーさんの幸福度が増すという企画ですが、いかがでしょうか。
ちなみに、一番大事なハシは各自持参ということで。
投稿: 鉄まんアトム | 2012年6月14日 (木) 10時32分
鉄まんアトムさん、どうもです。
Suekichiさんと同じ、その事実認定はどうかなと思いますが(;-ω-)ノ
“しゃぶしゃぶパーティー” ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
21年とか30年とかいう意味不明のボトル2本を四国まで持たされるのに続き、しゃぶしゃぶ材料を持たされて山登りですか…。
そんなのご褒美じゃなくて、ママより怖いおしおきだべぇー。
投稿: ヤッジー | 2012年6月14日 (木) 13時45分
ヤッジーさん失礼しました。
ご指摘のとおり、「21年とか30年とか」が抜け落ちていましたね。
さすがです。
ご褒美は、「酒と鍋と水と食材と燃料その他雑貨類を歩荷」に訂正します。ちなみに、Suekichi氏の事実認定は、「超」ですからね(「ド」をも超えた存在ということ)。
投稿: 鉄まんアトム | 2012年6月14日 (木) 14時09分
横田の翌週にこんな過酷なレースに挑戦していたんですね!
頭が下がります。「私は一生遠慮させていただきます」という感じです。標高差1,000m以上…(想像できません) これなら富士鳴沢(標高差200m)も楽勝です!
投稿: 上尾のハイボーラー | 2012年6月16日 (土) 21時39分
鉄まんアトムさん、どうもです。
余計なことを言って、返り討ちにあったようです。
ボトルは平地だけで勘弁してください。
投稿: ヤッジー | 2012年6月19日 (火) 08時17分
上尾のハイボーラーさん、どうもです。
1,000m以上といっても、上りは(私のような初心者は)歩いていますから。
富士鳴沢のような高低差で(といっても、まだ私は走っていませんが)、走り続けることも、別の辛さがあるでしょうね。
投稿: ヤッジー | 2012年6月19日 (火) 08時22分