つくばを振り返る
つくばマラソンを振り返らなければと思いつつ,もう2週間経ってしまう。
脚の痛みは3日で取れたのに,師走の忙しさに負け,その後の練習はすっかりサボりがち。師走の忙しさといっても仕事だけでなく,忘年会で飲んでる時間はあるわけで…,単なる言い訳にすぎない。マラソン大会や駅伝大会に出ている子供たちの方が,余程走っているかもしれない。
つくばマラソンを走るのは初めてだったが,つくばには何度か行ったことがある。小学校1年生の遠足では,筑波山に登り,帰りにお小遣いのほとんどを使って祖母にお土産(キーホルダーだったか?)を買った記憶がある。
司法書士になってからは,全青司関ブロ研修会に参加した。研修の記憶は無いが,やたらと飲んだ記憶はある。
子供とは,筑波宇宙センターに見学に行ったことがある。宇宙飛行士は紙オムツをしていることを知って驚いて…って,振り返ると言っても,そういうことではない。
レースを振り返る。
さてさて,当日は朝5時には自宅を出て,会場の筑波大学に向かった。このつくばマラソン,サブフォーを達成する絶好のチャンスだった。当日は暑すぎることなく,寒すぎることない晴天!
コースはアップダウンが少なく,平坦な公道が続く。上尾シティから2週間後であり,体調も良い。おまけに,ミズノランニングクラブのメンバーの方が,4時間,4時間半,5時間のペースアドバイザーとなって走ってくれるわけだ。ちょうど私が並んだ位置に,4時間のペースアドバイザーをつとめるお二人がいた。緑色のキャップに,緑色の風船をつけ,ランナーに見やすいようにしている。
かえで通りに12,000人のランナーが並んだ。何度かフルを走っていても,いつものように,はたして42kmも走りきれるのか?という不安を感じながら,ヨシやってやるぞ!と興奮している自分がいる。
私の位置ではスタートロスが4分半弱だったので,アドバイザーもガンガン飛ばしていく。大学周辺はコース幅がせまい。おまけに12,000人以上のランナーが走るわけだから,思うように前に出ることができない。まずは10kmまでは,1km5′30″のペースを掴もうと考えた。5kmのラップは33′40″。ロスを考えても遅すぎる。ちょっと安全策をとりすぎたか。
狭いコースを人を避けながら,少しペースアップ。10km 27.45。いいペース。ちょっと先に緑色の風船が見える。よし,ここからアドバイザーについて行こう。暑いことはないが,天気がよく汗がかなり出る。水分補給をこまめに取りながら,ゼッケンに貼り付けておいた塩飴をほおばる。アドバイザーの周囲は,4時間を目指すランナーが取り囲んでいる。ちょっと走りにくそうなので,少し距離を置いてついていく。
しかし,20km前後では,アドバイザーのペースが遅く感じられ,アドバイザーを抜きさることに。
折り返し地点。折り返してみてビックリ。目の前には筑波山が!ずーっと背にして走っていて気づかなかったのだが,折り返してみると,筑波山がそびえ立っているではないか。なんともきれいな景色だ。
つくば真岡線バイパスでは,荒川市民マラソン同様に,ロッキーのテーマが流れていた!なぜか元気が出るものだ。脳と体が刺激を受けた。
30km過ぎで再び塩飴。このあたりで脚に疲れを感じ出す。右太腿がピクピクしている。少しペースを上げてきたアドバイザー集団に抜かれる。ここはあせらずペースを崩さないことを念頭に走る。
31km地点には,お汁粉が用意されていた。一瞬,食べようかと思った。しかし,アドバイザー集団に抜かれたこと,このあと残り11kmではペースが落ちるであろうこと,ここまでにアンパン,バナナの給食はこまめに取っていたことから,少しでも先を急ごうと,お汁粉をパスして走り続けた。これが運命の分かれ道だったか?まあ,お汁粉一杯でそんな大げさなこともないのだが。
ここからが…とにかく長く感じる。もう,筑波大学周辺まで戻ってきている。ひたすら距離表示を見つけようと前方を見据えながら,残り10km,9km,8kmとカウントダウンしていく。
35km 28.50。ヨシ,いけると思った。37km地点,口の堀陸橋下から陸橋を駆け上る。右太腿はつりそうだ。でも,ここで歩いてはダメだ。これを乗り越えれば,もうすぐ筑波大学のかえで通りだ。
そして残り4km,3kmときた39km地点。一瞬,脚がもつれたのか,少し目まいのようにクラッとした瞬間,脚がとまってしまった。自分でも,えっ?なんで?という感じ。その瞬間,あーダメだ,とまってしまった~歩いてしまった~というあきらめの気持ちが。
思うに,完全なガス欠,給食ミスかもしれない。腹が減って立ちくらみ,っていう感じだった。おいおい,歩いてられないぞと,走り始めるが,力がでない。脚は走っていたほうが楽なくらいなのに,力が出てこない。
かえで通りに入り,沿道の応援が賑やかになり,みなさん声をかけてくれるのだが,下をうつむくだけだ。
40km 32.13。ダメだ。俺は何をしてきたんだ。この最後の3km,2kmのために,30数kmをペースを保って走ってきたんじゃないのか。歩いてどうすんだよ。「さぁ,歩いたらもったいないぞ!」と沿道から声がかかる。が,力がでない。ツライ。
何度となく歩き,走りを繰り返しながら,ようやく競技場が見えるところまで来た。あーあ,何をしてるんだよ俺は,と何度も思いつつ,最後くらいは走らなくてはと,走り始める。
競技場に見えた電光掲示板の時間表示は,当然ながら4時間を過ぎている。4時間10分の自己ベストは切れそうだと分かったが,嬉しくもなんともない。
競技場に入ってからは歩くことなく,ようやくゴール。「立ち止まらないでください」と係員に声をかけられても,動けない。右太腿がつり,左足ふくらはぎもピクピクしてる。
競技場を出て,RCチップ回収場所に移動し,記録証を受け取る。
ようやく腰を下ろし,靴紐をほどこうとすると,脚のあちらこちらが,つり出す。ちょっと静かにしていようと下を向いて目をつぶると,数秒?数分?眠ってしまった。ひょっとしてイビキをかいていたかもしれない。
ハッと目が覚めると,無性に空腹感を覚え,受け取った栄養食をボリボリ食べる。あー,やっぱりガス欠だったのかなあ。それとも単なる根性なしだったのかなあ。脚はギリギリいけたのになあ~と,後悔ばかりだった。
やはりフルは厳しい。6月のリタイアを思い出し,前半飛ばしすぎないようにしていたのに。塩飴を取り,給水を取り,そこそこの給食をとったのに,最後はこの結末。厳しい。
2008年中のサブフォー達成はならなかったが,目標を持ち越して,2009年こそ達成したい。
脚をつりながら着替えを終え,まだお腹が空いていたので出店をのぞく。
今回の交通手段は自動車だったため,会場でひとり反省会はできず,焼きソバと,具が少なくなって値下げしていた豚汁を食べて,帰路についた。
そうそう,お土産に納豆を買って。
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